8月 2014 | おばちゃんのスカイリムガイド

2014/08/17

遥かなるMorrowindの中で

スカイリムを遊び始めて、はや三度目の夏がやってきました。
夏が来るたびに思うんですが、このゲームを遊んでるとなんだか体感温度が狂いますね。
外は糸引きそうな暑さだというのに、画面の中は鼻水がつららになりそうなくらいの氷点下の世界で。
暑苦しいのか寒々しいのかよくわからん感じで調子狂いまくりです。
Frostfall」というModのおかげで凍死寸前の寒さを楽しんで(?)います。
そういえば先日、そんな極寒のソルスセイム北西部の沿岸を探索していた時のことでした。
そろそろ日も暮れようかという頃、ふと眼下の海岸を見たら、こともあろうに素っ裸(まあ、ふんどしは身につけてましたが)で浜辺を歩いている男達がいたんです。
思わず我が目を疑いましたよ。だってこっちはModの所為とはいえ15分おきにビバークしないと凍死しちゃうような南極探検隊RPの真っ最中だったんですから……
いくら冷気耐性に定評があるノルドでも、この寒空の下をふんどし一丁で出歩くなんてヤバすぎます。
現実でそんな人たちを目撃したんだったら、絶対に関わり合いになりたくないのでスルーするところですが、まあゲームですので、何かのイベントかしらと思って仕方なく様子を見にいってみることにしました。
真のヤバいノルドの正体はこの人たちでありました……
まさかウェアベアがこんな露出狂の変態たちだったとは……開いた口が塞がりませんでした。
いったい彼らはなにゆえこんな不埒な姿で浜辺をふらふらしてたんでしょうか。
変身が解けちゃった後に裸になってしまうのはしょうがないにしても、変身前からこんなふんどし一丁で出歩くことはないだろうに……しかもこのクソ寒い中を、男三人で。
呆れるやら可笑しいやらで、しばらくは笑いが止まらなかったんですが、更に仰天させられたのはもっと後のことで。
実はこのソルスセイムには昔、鎧を着たら負けという、わけのわからんポリシーを持ったノルドの狂戦士がいたんです……
まあ、その話は後ほどしたいと思いますが、もしかするとこのウェアベア達はそんな変態バーサーカー達の末裔だったのかもしれない…と思いました。


そういえば前回のプレイでは遭遇しなかったシルスクの元住人達にも、今回初めて会いました。
以前は先にリークリング達の頼みをきいて、彼らがどんな人たちなのかもまったく知らずに殺してしまってたんですが、実際に会ってみたらとてもいい人たちで、前世の所業を本当に申し訳なく思いました。
中でも一番のお気に入りはハチミツ酒命のエルマス君です。

よくよく話を聞いてみたら、シルスクって、もともと彼らの物だったんですね。
(前回はリークリング族長の可愛さにほだされて、そんなことも知らずに殺ってしまっていました)
「シルスク史 改訂版」という本を読むと、スコール村の禁欲的?な生活が性に合わなくて出て行った人達が集落を作り、そこに酒盛りしたり寝泊りしたりする集会所として建てたのがシルスクだとあります。
確かにこの人たちの格好を見ていると、スコール村の生活には馴染めなかったというのも頷けます。
皆からヘタレ扱いされてるエルマス君でさえ、上画像のような半裸に近い皮鎧姿なんだもの。
あんなもこもこした毛皮のコートを着込むなんて、この人達には暑くて耐えられなかったに違いないw

それにしてもシルスクを治めるリーダーの系譜の長いこと長いこと……彼らには帝国のセプティム家にも匹敵するような歴史があったんだということに、今更ながら驚かされました。
(実際にリーダー達の在位を計算してみたら第四紀以前は100年、空白期間を含む第四紀以降を含めてようやく300年というところでした。ま、それでも十分長いですけどね)
どうりで彼らはリークリングごときに遅れを取って、先祖代々の由緒あるシルスクを明け渡してしまったことを恥じていたわけです。
彼らに味方してリークリング達を退治すれば、このシルスク関連のクエストがいくつかあるようなんですが、しかしあのリークリング達を殺すのはどうにも忍びなくて、どうしようか悩んでいます。
ま、リークリング側に味方しても、どのみちあの可愛い族長を殺すハメになっちゃうんですけどね。



ところで、話は少々変わるのですが。
実はソルスセイムの風土や歴史に惹かれるあまり、とうとう…というか、ようやく…というか、こちらの世界までやってきてしまいました……
スカイリムの前々作のTES3……「Morrowind」。
発売は2002年ということですから、今から遡ることなんと12年前のゲームです。
12年前といったら、私は初代シムピープルとか遊んでた頃ですが(TESの存在自体知りませんでした)、でも今でも全然問題なく、物足りなさを感じずに面白く遊べるのが凄いです。
特に好きな歴史人物の聖地に巡礼にいく歴女みたいなノリでMorrowindを始めた私にとっては、目にするもの耳にするものすべてが慕わしく、最初の囚人船を下りた瞬間から聞き覚えのある鳴き声に出迎えられて胸がいっぱいになりました。
シルトストライダーって、この世界ではごく一般的な「庶民の足」だったんですね。
もっと天然記念物的な希少な生き物なのかと思ってました。
ちなみに「Morrowind」のゲームの開始年は第三紀の427年。
オブリビオンの動乱の6年前……スカイリムの内乱勃発の年から遡ること206年前の世界です。
200年というと、現代から江戸時代後期(文化・文政)のあたりまで遡る感覚なので、かなり昔だなという感じもしますが、しかし長命なエルフ種の方々……特にレイヴン・ロックの住人のダンマー達はこの時代から存在していて、この世のどこかで生きていたんだと思うと、そんなにスカイリムの時代からかけ離れた別世界ではないような気がしてきます。
ああ、ヴェレス隊長やフェシスさんのRefIDが分かれば、いますぐコンソールコマンドで会いに行くのに!
…と思ったけど、残念ながらMorrowindにはmovetoコマンドは無いのでありました……
さっそくマップ画面を開いてみると……ありました!ソルスセイムです!
ざっくりとしたカタチではありますが、マップ上のソルスセイムにはレイヴン・ロックのある湾の影やシルスクのあったフジャルディング湖、お使いクエストで主根を浸しに行ったハースラド川やテル・ミスリンの西を流れていた川の跡などもしっかり見てとれて、胸が熱くなりました。
こんなにもMorrowindとDragonbornのソルスセイムの地形が、寸分違わずしっかり再現されているものとは思っていませんでした……にわかの私ですら感激で胸が一杯なんですから、Morrowindを先にプレイされていた方は、Dragonbornのソルスセイム島を見た時にはさぞや感無量だったことと思います。
そして最初の村で会った住人に話しかけると、しょっぱなから「フロストモス砦でトラブルが起きたらしい」なんていう、ソルスセイム島に関する噂話が聞けたりなんかして、ますます盛り上がってしまいました。
フロストモス砦って、200年後のソルスセイムでは火山灰に埋もれてアッシュスポーンの巣窟になっちゃってましたけど……この時代はあの帝国軍のカリアス将軍が現役で赴任してた頃なんですねえ。
「レイヴン・ロックの歴史」を改めて読み返してみると、レイヴン・ロックの街の創始は第三紀の427年。
まさに、このMorrowindの開始年の3E427年に、東帝都社によるソルスセイムの開拓が始まったわけでして……あのレイヴン・ロックの歴史が今、この瞬間に現地で始まろうとしている……そう思った時、これは今すぐソルスセイムに行くしかない!と思いました。

そんなわけで右も左もよくわからない状態のまま、ソルスセイムを目指して突っ走っていったんですが、道中、闇の一党に襲われるわ、クリフレーサーにイヤというほど頭をつつかれるわ……
かなーり大変な思いをしました。

(寄り道その1) 巨大キノコとネッチの織りなす牧歌的で幻想的な世界。
ソルスセイムで見たネッチはなんだか怪物じみていましたが、こちらの世界のネッチは完全に癒し系の生き物でした。(どうやら家畜として飼われているっぽい?)
特に青いゼリーの帽子をかぶった子供?のネッチの鳴き声がすごく可愛くて。
第四紀のソルスセイムに戻ったら、あちらのネッチもじっくり観察してみたいと思います。
(寄り道その2) レドラン家のお膝元のAld'ruhnの街。
レイヴン・ロックの王蟲の殻みたいなおうちは、レドラン家の専売特許の建築様式だったんですね。
てっきりモロウウィンド全域で見られる共通のデザインなのかと思ってました。
それにしても凄い灰の嵐です。レドラン家の人達がレイヴン・ロックにやたら入れ込んでいるのは、この故郷の悪天候をどことなく思い出させる埃っぽい街だからなのかしら、と思ったりしました。
この辺、トラマの根やスケイスクローがいたるところに生えていて、それもレイヴン・ロック周辺を想起します。(レドラン家の人達があちらに持っていって植えたんでしょうか?)
それからこちらの世界では、アッシュヤムは貴重な錬金素材でした。食べるなんて、もったいない!
(寄り道その3) 迷子のトラウマがいまだに癒えない、水上大都市ヴィベク。
あの宙に浮いた岩はもしやレッド・マウンテン噴火の引き金になったという隕石なんでしょうか……
それにしても、こうしてスクリーンショットで見るとモロウウィンドもスカイリムに劣らない美しい世界だなと思うんですが、ゲームの仕様はスカイリムに比べるとかなりシビアで、最初はものすごく戸惑いました。
スキルが低いとビックリするくらい何もできないし、体力やマジカも自動回復しないし、他人のベッドだと知らずに寝ようとしただけで通報されるし、おまけに病気になってしまうと街の人がえんがちょしてきて、買い物すらできなくなってしまうんです。
見ず知らずの人でさえ「あなた顔色が悪いわよ?」って心配してくれたスカイリムの人達のなんと親切だったことか……やたら人なつこかったスカイリムのノルド達のことを思い出すと、モロウウィンドのダンマー達の陰険さには涙が出そうになることもありました。
でもまあ、慣れてくると、そんなせち辛い世の中もなかなか悪くないな、と思うようになったりして。
スカイリムではすすんで悪事を働くことがなかった私も、今では立派な万引きの常習犯です(笑)

そんなこんなでいろいろありまして。 ようやく念願のソルスセイムにやってきました。
最初はヴァーデンフェル島からソルスセイムまで泳いでいこうかと思ったんですが、スローターフィッシュのあまりの多さに途中で力尽きて溺れ死んでしまいました。
そんなわけで、Khuulという町から船が出てましたので、それに乗ってソルスセイムへ。
船が着いた場所はフロストモス砦のすぐ近くの桟橋の船着場のところです。
そういえばDragonbornのソルスセイムにもフロストモス砦の近くには灰に埋もれかかった船着場と、海中には沈んだ船の残骸がありました。
↓こうして比較してみると、かなりがんばって再現しているのがよくわかります。
200年後のフロストモス砦は、今にも崩れ落ちてしまいそうな廃墟でしたが、3E427年のフロストモス砦は門に翻る帝国軍旗も目に眩しい、武器屋や教会などの設備も揃ったピカピカの要塞でした。
砦の中には移動の邪魔になるほど沢山の衛兵さん達がいて、皆が口をそろえて、まずは責任者のカリアス将軍に会え、と言うので、とりあえず閣下のご尊顔を拝しに伺うことにしました。
ゾンビ化する前はやたら恰幅のよい閣下だったカリアス将軍。
ちなみに上記のスクリーンショットのカリアス将軍の生前のご尊顔はバニラ標準のものではないです。
Morrowind Overhaul という総合オーバーホールModを導入していまして、その中にNPCの顔や体型の改善Modも含まれているので、おそらく鎧や服などのデザインも変わってしまっています)
まあ、そのせいか200年後の面影はこれっぽっちもありませんでしたが、将軍が責任感のある大人物だったんだなということは、会話の端々からうかがうことができました。
だからこそ死してのちも要塞を死守しようという使命感に突き動かされていたんだろうなあと思います。
東帝都社のソルスセイム開発担当の支部長?さん。
ところで、このフロストモス砦には帝国軍だけでなく、東帝都社のお偉いさんも駐在していました。
…というかよく考えたら、このフロストモス砦に帝国軍が駐在しているのは、おそらくここソルスセイムでの東帝都社の開拓事業を後押しするためなんですよね、きっと。
私も何か開拓のお手伝いがしたいなあ、と思って話しかけてみると、なんと!join the East Empire Company(東帝都社に加入)のお誘いが!!
きゃー (>▽<)!入りますとも! ぜひ御社に入れてください!!
レドラン家とかテルヴァンニ家とかに所属することができるのは知っていましたが、まさか東帝都社にまで入れる選択肢があるとは思わず、大興奮してしまいました。
200年後の世界では東帝都社のペンダントのコンプを目指していたこの私……特別賞与のペンダントをリアルタイムでゲットできるんなら、社畜となって働かせていただきますよお。
がぜん張り切る私に支部長さんがくれた初仕事は、波止場で待ってる3人の労働者を開拓地のレイヴン・ロックまで引率していって欲しい、というものでした。
そんなわけで、とうとう懐かしのレイヴン・ロック(予定地)にやってきました。

↑これが200年後には、こんな感じ↓になるわけですね……

私はてっきり現地では開拓の工事やら建設やらがすでに始まっていて、その作業の補充要員として3人の労働者を現場へ連れていくのかと思ってたんですが、どうやら開発はこれから始まるみたいでした。
つーか、たった3人で大丈夫なんでしょうか?
しかも何の重機も機材もないのに、どうやって開拓するつもりなんだろう……
しかし現場監督のファルコさん(東帝都社の人)は、そんなことはどーでもいいのか、今度は黒檀の鉱石を5個ばかりフロストモス砦の支部長さんに持っていって欲しいというおつかいを頼んできました。
そんなこといったって鉱山なんて今はどこにも見当たらないのに……これから掘り出すんじゃないの?
…と思ったけど、辺りをよくよく見てみたら、あるわあるわ……その辺の岩陰に剥き出しの黒檀の鉱脈がごろごろ並んでいて、ご自由にお持ちください状態になっていました。
これがレイヴン・ロックのゴールドラッシュの引き金か……
正直、Dragonbornをプレイしてた時は、鉱山の存在なんてあまり気にもしてなかったんですが(鉱山はいつのまにか再開してたという感じだったんで)、この鉱脈を見たら、レイヴン・ロックの人たちにとって鉱山の再開がどれほど嬉しいことだったのかが、ようやく分かったような気がしました。
私もこの鉱脈がリスポンする、なんていう話を聞いたら、目の色変わると思いますもんw
レイヴン・ロックは、この宝の山があったからこそ、人が集まり街が出来ていったわけで……この黒檀がすべての始まりの源、街の命の象徴だったのですね。
この地をレイヴン(真っ黒な)ロック(岩)と呼ぶのも、なるほどな、と思いました。

さて、そんなわけで黒檀の鉱石を届けに再びフロストモス砦に戻ったんですが、なんと支部長さんから東帝都社の株券をいただいてしまいました!
東帝都社って……株式会社だったんですね!?
そうか、よく考えたら東帝都社って東インド会社がモデルなのか……
それにしてもこの株、レイヴン・ロック支社が潰れたらどうなるんでしょうか。東帝都社がソルスセイムから撤退するのはまだまだ先のことだけど、知らないうちに暴落しそうで怖いわあ。
まあ、紙クズ同然になってしまっても、あのフェシスさんなら高値で買い取ってくれそうですが。
ところで私は支部長さんのお部屋の配膳が気になって仕方ないです。
この方、金貨をおかずにしてパンを食べてるんでしょうか……

まー私もOPのウルフリック首長がテュリウス将軍にガルル…と威嚇してるところを見てるだけでご飯3杯くらいはいけますけども、お金をオカズにできるなんて……守銭奴商人の鑑のようなお方です。


さて、愛社精神をくすぐるご褒美にすっかり味をしめた私は「次のお仕事は?」と支部長さんに鼻息荒く詰め寄ったんですが、どうやら急ぎの用事はないらしく、また三日後に来てくれと言われちゃいました。
そんなわけで、その間、人探しとレベル上げを兼ねてソルスセイム探索の旅に出ることに。

ちなみに記事中では何の苦労もなくレイヴン・ロックに辿りついたように書いてますけども、実際はソルスセイムに生息する敵は全体的にかなり手ごわくて、道中かなり苦戦しました。
Dragonbornもそうでしたが、DLCのコンテンツは本編をあらかた遊び尽くした人を想定しているのか、本編の二、三割増で敵が強くなってる感じなんですよね。
そんなわけでソルスセイムを一人でうろつくのは非常に心もとなかったので、戦力アップ&旅の慰めにフォロワーを連れていくことにしました。

ちなみにMorrowindのフォロワーってどんな仕組みなのかしらと思ってConstruction Set(MorrowindのCKみたいな奴です)で中身を見てみたんですが、どうやらNPCをフォロワー化する時はNPCのAIパッケージを直接スクリプトで書き換えちゃってるみたいなんですよね。
まあスクリプトと言っても、スカイリムのPapyrusとは比べ物にならないような素朴なコマンドなんですが、その素朴さゆえか、NPCをフォロワー化するAI変更の命令もコンソールコマンドとして実行できちゃったりするので、逆にびっくりしてしまいました。
前世(来世?)でさんざんお世話になったレドラン家の衛兵さんをPlaceAtMeで呼び出し、
コンソールコマンドでフォロワー化してついて来てもらうことにしました。
レドラン衛兵さんの骨削の鎧……Dragonbornのデザインと似てる…というか、そのまんまですね。
でもスカイリムと比べると、レドラン家の衛兵さんはずいぶん華奢な感じがします。
(というかスカイリムが全体的にマッチョすぎるんだと思いますが)
このレドラン家の衛兵さんは非常に頼りになる相棒なんですが、悪いことをするとすかさず「オマエは法を犯した!」と咎めてくるのがちょっとウザイです。
あとしょっちゅう段差や狭いところに引っかかって動けなくなるのが困りもの。
スカイリムのNavmeshは偉大なんだな…とつくづく思いました。

翌日、レイヴン・ロックに様子を見に行ったら、めっちゃ建設がすすんでいました。
たった一日で……しかも3人で……はやっ!
探索は、イグニール川に沿って北のフジャルディング湖方面へ向かうことにしました。
イグニール川というのは、テル・ミスリンの西をちょろちょろと流れていた細い川のことです。
200年前は下画像のようにかなり川幅のある姿になってます。
ちなみに第四紀のDragonbornのイグニール川の流れは、途中、アッシュファロー要塞の先あたりで山の中に入ってしまって見えなくなってしまうんですが、第三紀のソルスセイムではこの川はシルスクのあるフジャルディング湖と直接つながって流れ出ています。
その辺の地形の違いは、レッドマウンテンの噴火によるものなんでしょうかね。
200年前のイグニール川はホーカーの宝庫です。
第四紀ではこの辺はバーン・スプリガンだらけでしたが、200年前の世界では一見イルカと見まがうようなホーカーが水中をうようよしていました。
このホーカー、モーションがかなり可愛いです。寝返りを打ったり、片手をヒョイっと上げたり……
スカイリムのホーカーはどうしてああなった(まあ、あれもあれでブサ可愛いですが)。
しかもこちらのホーカーの牙は錬金素材として使える代物なのがおいしいです。
可哀想ですが思いっきりぶちのめして乱獲してしまいました。
だいぶ北上したのか、途中から雪が降ってきました。
昔も変わらず、ソルスセイム北部は寒さの厳しい冬島のようです。
そして日も落ちてきて辺りが見にくくなってきた頃……いきなり裸の男に襲われました。
こいつが前述した例のやばい真のノルド、もとい変態バーサーカーです。
こうしてスクリーンショットで見るとギャグにしか見えませんけども、実際に遭遇するとかなり怖いです。
藪の中から真っ裸の男が現れていきなり襲い掛かってくるんですから……
まあ、マッパなのは体型Modの下着無しバージョンを選択してた私が悪いんですが、しかし下着をつけてようがつけてまいが怖いのは一緒です。
ちなみにインベントリの中を見ると、この人たち、ちゃんと鎧は持ってたりするんですよね。
なのに、あえて鎧は身に着けないで、裸でうろうろしてるのです。
地元民らしき人に話を聞いたところ、バーサーカーというのはノルドの言葉で「bare-sarks」…つまり「鎧無しで戦う人」を意味するらしく、なぜ鎧を着ないのかといえば、それは極寒のブリザードの中でも裸の胸をさらしていることが彼らの主張というかポリシーみたいなものだから、なんだそうです。
わけわからん……。
そういえば、Morrowindのノルドは、冷気耐性100%なんですよね。
天から授かった耐性100%の才能をどうしてもっとマトモなことに活かせないんでしょうか。
なんだかMorrowindのノルドって、完全にお笑い要員にされてる気がします。(スカイリムでもそうか)

雪の降りしきる中、フジャルディング湖畔にあるシルスクにたどり着きました。
道中変態ノルドにさんざん悩まされてきたので、シルスクに居る人達も同類だったらどうしよう、とおそるおそる扉を開けたのですが、中に入るなり「Welcome to Thirsk, friend!」…なんていう親しげな挨拶が飛んできて、思わずじんときちゃいました。
なんだか久々に暖かい歓迎の言葉を聞いたような気がします。
モロウウィンドではどこ行っても「Speak quickly, outlander, or go away」って邪険にされてましたから。
200年前のシルスクの大広間。

↑これが200年後には、こうなる↓……ってか、リークリング達、散らかしすぎですね。
さすがソルスセイム屈指のオアシス、シルスクです。
突然お邪魔したよそ者に対しても、シルスクの指導者もとい総長はイヤな顔をするどころか、いきなりハチミツ酒をプレゼントしてくれて、おまけにゆっくり休んでいってくれ、とまで言ってくれました!
なんなの!この待遇は……なんか親切すぎて怖いくらいですよ!
ああ、ノルドってやっぱいいなああ。モロウウィンドで荒み切った心にじわじわくるわあ。
シルスク15代目総長のオオカミ走りのスクジョルドル氏。
この人、「シルスク史」に載ってたなあ……と思って改めて本を読み返してみると、
オオカミ走りのスクジョルドル。ノルド、男性。ウィザードの黄色のグリスを殺し、彼の首を戦利品として飾った。シルスクを3年間統治。広間で殺された。
…ええええっ、このイケメン、まさかこれから死ぬ運命なの? プレイヤーが殺すんじゃないよね!?
総長の椅子の脇の台座のところには、「シルスク史」にある通り、
黄色のグリスとやらの髑髏が飾ってありました。
ちなみに200年後のシルスクは1階のみの建物でしたが(もしかするとリークリングを退治したら変わったりするのかな?)、こちらのシルスクには2階があって、個室のベッドで休んだりできます。
その一室にはなんと、今まさに愛読中の「シルスク史」を執筆したという作者さまが滞在されていて、作者ご本人様から直接、著作を買ってしまいました!
「シルスク史」を書いたベレディット・ジャスタル氏。「ソブンガルデ: 再調査」の作者さまでもあります。
本にサインしてください!
ホクホクしながら本を購入したものの、「あれっ、この人、どうしてオオカミ走りのイケメン総長が殺されたことを本に書けたんだろう?」…と、ふと怪訝に思いました。
だってまだ、この時点では総長は生きてるのに……エルダースクロールじゃあるまいし、未来のことまで本に載ってるのはおかしいでしょう?
しかし、よくよく見てみたら、私が愛読している200年後のDragonbornのシルスク史は「シルスク史 改訂版」で、ベレディット・ジャスタル氏が売ってくださったシルスク史はただの「シルスク史」だったのです。
しかも改訂版の方は、ベレディット・ジャスタル氏の著者名が無くなってる……!
改訂版の方には、第四紀201年?の総長のブジョルドさんのことまで書いてありましたんで、きっとベレディット・ジャスタル氏じゃない後世の別の人が書いたんでしょうね。

ちなみに改訂版と元の初版を見比べてみると、初版が書かれた第三紀427年以降のことだけではなく、細かいところでいろいろ修正が入っています。
たとえば初版ではシルスクの位置は「フジャルディング湖の東」になってるんですが、改訂版では単に「フジャルディング湖沿い」になってたり。
元の本の内容ではDragonbornのソルスセイムの現状とは矛盾が生じるので、改訂せざるをえなかったのでしょうね。ベセスダ様も妙なところで芸が細かいです。


さて、そんなこんなで探索の旅から戻りまして、久しぶりにレイヴン・ロックの様子を見に行ったところ、下画像のような立派な鉱山施設がすっかり出来上がっていました。
でも今度は頭のおかしいノルド(またノルドか…)が出てきて、現場で揉めてるらしいのです。
そんなわけでMorrowindの世界からなかなか戻ってこれそうにないのですが、レイヴン・ロックの未来のために、しばらくこちらでがんばりたいと思います。